1 名前:yomiφ ★[] 投稿日:2014/06/30(月) 23:00:56.57 ID:???


 北陸を代表する色絵磁器・九谷焼の技法で絵付けしたどくろ型の置物
「九谷焼スカル(頭蓋骨、ずがいこつ)」が人気を呼んでいる。地元の九谷焼メーカー
「五彩(ごさい)」=石川県能美(のみ)市=が魔よけのための縁起物として2010年から
製造・販売を始めたところ、年間100個程度売れるヒット商品になった。
九谷焼の売れ行きが伸び悩む中、インパクト重視で海外にも攻勢を掛ける。

 九谷焼は「九谷五彩」と呼ばれる赤、黄、緑、紺青(こんじょう)、紫の5色を基調にした
鮮やかな絵付けが特徴。皿や茶器、つぼなどが作られ、国の伝統的工芸品に指定されている。
地元の業界団体によると、長引く不況の影響で、昨年度の総生産額は46億円と、
ピーク時(1990年度)の約3割まで落ち込んだ。

 九谷焼スカルは、「五彩」の嶋崎信之(のぶゆき)社長(57)が、若者にも受け入れられる
デザインを考えていた際、どくろに魔よけの意味があることを知って製品化を思い立った。

 和絵の具で盛り上がった模様を描く「でこ盛」や、細かい緑色の点を精密に並べた
「青粒(あおちぶ)」など伝統技法を駆使。絵柄も伝統的な草花から額に梵字(ぼんじ)を
デザインしたものまでさまざまだ。

 価格は、頭部の原寸大(長さ約22センチ、高さ約15センチ)が約10万円、
こぶし大(長さ約11センチ、高さ約8センチ)が約1万?2万円だが、インテリアとして
購入する若い男性が多いという。

 昨年8月、ニューヨークで開かれたギフトショーに出展。ヨーロッパへの出品も検討している。
嶋崎社長は「どくろに好き嫌いはあるが、強く印象に残るようデザインした。
国内外の幅広い世代に九谷焼に関心を持ってもらえるとうれしい」と話している。

http://mainichi.jp/select/news/20140630k0000m040085000c.html