1 名前:TwilightSparkle ★[] 投稿日:2014/08/01(金) 12:41:17.10 ID:???
 梅雨明けした途端、やけに暑い。「暑いですねぇ」「いや、本当に暑いですねぇ」。こんな
やり取りが挨拶代わりになっている。そもそも今年はエルニーニョの影響で冷夏になるので
はなかったか? と思ったら、冷夏予報はいつの間にか取り消されていた。暑い夏の風物
詩といえばアイスクリームである。誰もが幼い頃から親しんできたこのアイテム、実はなか
なか複雑だ。

■「スーパーカップ」はアイスクリームではない?

 アイス売り場に並ぶ商品は厳密には4種類に分かれ、パックの「種類別」の欄に明記して
ある。分類の基準は乳成分。正真正銘の「アイスクリーム」は乳脂肪分を8%以上、タンパ
ク質、乳糖など乳脂肪以外も合わせた乳成分を15%以上含むのが条件だ。「ハーゲンダッ
ツ」を筆頭に、高級路線の商品が多い。

 乳脂肪分3%以上、乳成分10%以上は「アイスミルク」で「チョコモナカジャンボ」(森永製
菓)などが入る。乳脂肪分は問わず、乳成分3%以上だと「ラクトアイス」になり、以上の3
種類に当てはまらないアイスキャンディーやかき氷は「氷菓」に分類される。

 カップアイスの雄「エッセルスーパーカップ」(明治)は乳脂肪分を含まないラクトアイス。4
種類の総称として使われる「広義のアイスクリーム」ではあるが、厳密な種類別ではアイス
クリームではない。乳脂肪分が少ない分、原料コストが抑えられ、手ごろな値段設定ができ
る。こうした分類は国によって違うが、日本はかなり細かいようだ。

■賞味期限ないアイス、売れ残り廃棄の心配無用

 日本アイスクリーム協会(東京・千代田)の集計によると2013年度のアイスクリームのメ
ーカー出荷額は猛暑もあって4330億円と過去最高を更新した。アイスの出荷額は1994年
度の4296億円をピークに03年度には3322億円まで減り、再び上昇に転じた。アイスクリー
ムの業界誌を発行するアイスクリームプレス(東京・豊島)の二村英彰社長は「アイスの盛
衰は流通の変遷と密接に絡んでいる」と話す。

 1990年代ごろまで、アイスを買うのはもっぱら駄菓子屋だった。アイスはマイナス18℃以
下で保管すれば細菌が増えないので賞味期限がない。「売れ残りによる廃棄の心配がな
く、駄菓子屋にとっても扱いやすい商品だった」(二村社長)。

 1977年生まれの筆者は夏休みになると、おやつの時間には小銭を握りしめて近所の駄
菓子屋に向かい、赤城乳業の白ミツのかき氷を買ったものである。1987年生まれの同僚
M君にとっても、アイスクリームとは「駄菓子屋のゴミ箱をあさって当たりクジを探したブラッ
クモンブラン(主に九州で人気)」だという。「店のおばさんに『アイスのショーケースは3秒
以内に閉めるんだよ!』と口うるさく言われたもんです」と彼は遠い目で述懐する。「1個
1000円のアイスでもおいしければ迷わず買う」と言い切る40代の先輩記者も「アイスの原
体験は駄菓子屋のスイカバー」という。

(続きはリンク先で)

2014/8/1 6:00
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO74976370Q4A730C1000000/?df=2