1 名前:TwilightSparkle ★[] 投稿日:2014/07/19(土) 12:16:36.84 ID:???
カレーライスチェーン最大手「カレーハウスCoCo壱番屋」などを展開する「壱番屋」(東証1部)が
発表した、2014年5月期連結決算は、売上高が前期比6.4%増の425億円、純利益は10.4%増の
23億円で、いずれも過去最高を更新した。
テレビのバラエティー番組でお笑い芸人に紹介された効果もあり、4月の既存店売上高は前年
同月比20.0%増を記録し、消費増税もどこ吹く風だった。

■かつては「餃子の王将」も人気に
バラエティー番組とは、テレビ朝日系の深夜のトーク番組「アメトーーク!」。「雨上がり決死隊」の
2人が司会を務め、旬の中堅・若手芸人8人程度とともに展開する。かつて「関西男子のソウルフ
ード」と呼ばれる中華料理チェーン「餃子の王将」を徹底的に語って「王将」の売り上げ、利益を急
上昇させた経験もあり、影響力は大きい。
4月10日に放送された「アメトーーク!」では、ケンドーコバヤシ、TKOの木下隆行、ペナルティの
ワッキーといった人気芸人が出演し、「ココイチ」のお気に入りメニューなどを紹介。番組は1回きり
だが、話題性が高いため、ツイッターなどのネット上で拡散して人々の食欲をそそり、既存店で前
年同月比17.5%増(4月)の客数アップにもつながった。壱番屋も「放送されたメニューが注文され
ており、番組効果で全体が底上げされた」と手ごたえを語る。
5月以降の既存店売上高は5月が14.0%増、6月が6.2%増と落ち着きを見せているが、壱番屋
は「4月のTV番組をきっかけに来店客数の水準が切り上がっている」と分析している。

■先々には不安要因も
もちろん、TV番組に助けられただけではなく、宅配サービスやドライブスルー、テイクアウト窓口
の積極導入で販路を拡大した効果が現れたほか、10年ぶりの大幅なメニュー改定で「海の幸カレ
ー」「チーズインハンバーグカレー」などの新商品が人気を呼んだことも売り上げ増に貢献。「トマト
アスパラカレー」「たっぷりあさりカレー」といったかつての人気メニューを復活したことも効果があ
ったようだ。
ただ、先行きには不安要素もある。人手不足の進展による人件費上昇や、エビやチーズ、豚肉
などの食材価格上昇が経営の圧迫要因となりそうだからだ。壱番屋はこれらの情勢を踏まえ、
2015年5月期の業績予想について、営業利益が前期比2.7%減の42億円、経常利益が2.5%減の
43億円と発表した。しかし売上高は1.0%増の430億円、店舗の減損処理が一服するため純利益
も8.9%増の26億円と、ともに過去最高を更新する見通し。
壱番屋は2015年5月期から、国内外の店舗戦略もジワリと変える。主力の「CoCo壱番屋」の国
内店舗数は閉店数が出店数を上回り、前期末比で4店少ない1225店となる。「純減」は今世紀に
入って初めて。一方、国外は「純増」数が期末比で37店に上って計160店となり、中国や東南アジ
アを中心に海外展開を加速させる。マレーシアとフィリピンには初出店し、海外進出エリアは10か
国・地域になる。
餃子の王将は「アメトーーク!」によるブーム一巡後、業績が伸び悩んでいる。ココイチが「アメト
ーーク!」による客足向上を経営に生かせるか、外食業界で注目されている。

2014/7/19 11:30 J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2014/07/19210646.html